ナットウキナーゼとは、納豆が出来上がる過程で生成されるたんぱく質分解酵素です。1980年代にナットウキナーゼというたんぱく質分解酵素に血栓を融解する効果があると発見されてから、納豆の健康効果が注目されるようになりました。また、血液をサラサラにして流れをよくする効果、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らす整腸作用(プロバイオティクス)、カルシウムの吸収を促進して骨を強くする骨粗しょう症予防効果、菌の繁殖を抑える抗菌効果、抗酸化作用など多くの健康効果があるとされているのです。ただ、納豆が苦手という方もいるでしょう。そのような場合でも、サプリメントとしてカプセルタイプや粉末タイプなど様々な形態に加工されたものも販売されています。カプセル入りであれば、納豆が苦手な人でも抵抗なく摂る事ができるでしょう。安全性においては、ナットウキナーゼに血液の凝固を抑制する働きがあるので、様々な医薬品との相互関係が懸念されます。医薬品、とりわけ血液を固まりにくくする薬やイブプロフェンを服用している方はサプリメント、食品の納豆としても飲み合わせ食べ合わせに注意が必要と言えます。必要に応じて、かかりつけ医師や薬剤師に相談する事も検討してください。妊娠授乳期の方はサプリメントでの摂取は避けるべきでしょう。